情報・システム研究機構 女性研究者活動支援室

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8/19 第1回 国立極地研究所 女性研究者活動支援室主催セミナー

2016年8月19日
第1回 国立極地研究所 女性研究者活動支援室主催セミナー
『研究者に求められる科学技術英語論文の攻略法』

を開催しました。


 国立極地研究所女性研究者活動支援室では、論文執筆やプレゼンテーションなど研究者に共通して必要なスキルを向上することを目的として、全4回(8,9,11,1月予定)のセミナーを開催しています。第1回は講師に公益社団法人日本工業英語協会 専任講師の興野 登氏をお迎えし、科学英語論文作成のための基本的な英語表現を講義と演習を通して学びました。

 セミナー前半では、「冠詞の使い方」が特に詳しく取り上げられました。冠詞が日本語で発達しなかった理由や、人種・文化的な違いを前提とする英語圏でのコミュニケーションのあり方などといった日本人が冠詞を苦手と感じる理由の解説がありました。さらに、定冠詞の誤った使い方が結果として読み手を困惑させることなどが具体例を交えてわかりやすく紹介されました。

 後半はパラグラフの構成に関する講義と実際の英文添削例を用いた実践編でした。論理的な構成を持った文章を書くことはネイティブスピーカーにとっても容易ではなく、専門的な訓練が必要とのことでした。さらに、日本人が英語教育を長年受けたにもかかわらず科学英語論文を書くときに困難を感じる理由について、日本の英語教育の現状と課題にも言及されました。セミナーの最後には「意図したとおりの文章を正しく書くことが出来るのは書き手だけであり、書き手の責任でもある。そのためにひとりひとりが日々精進してください」という激励の言葉があり、3時間半のセミナーは締めくくられました。

 30名の参加者からは「冠詞の意味を正しく知ることができた」「冠詞の使い方など、いつも迷うことについて論理的な説明があり勉強になった」「学生の教育に役立てる」などの感想が寄せられました。


(ROIS女性研究者活動支援室コーディネーター 中村淑子)